移民国ルナエントにおいてたった2種族しか生き残らなかったエクルの民とルシュミ族。
両種族ともにエルフの森の一族ですが、過去にあった事件から閉鎖的な種族になり、お互いは交流がないものになってしまいました。
エルフの特徴
非常に閉鎖的な種族で、外部の人間や他種族との交流は避けてきた。
エルフ族の起きた誇り高き悲しみ
かつてエクルとルシュミは同じ谷角エルフ種族で、ルナエントの森で暮らしていました。
ですが、そこに外敵が現れました。それは人間であったり、ドワーフの王族であったり…
エルフたちは善戦しましたが、数に勝る彼らに対抗する根本的な術はありませんでした。
広く存在していたエルフの里は侵略され、今では古エルフの遺跡として時をひさぐようになり、最後に残ったのは、たった二つの里…それが今のエクルの里とルシュミの里です。
侵略を止めたのは、残されたエルフの一部が、聖地のオベリスクで、禁じられていた白き闇の魔力をその身に宿したからです。他のエルフを守るために、あえて闇の力を取りこんだエルフは、その作用として体の色素を失いました。これがダークエルフの始まりです。
闇に染まったダークエルフ…ルシュミは、エルフ族から距離を取り、ひっそり暮らすようになりました。
聖地のオベリスクが放つ白き闇の覇道が、ここ数か月の間に凄まじく倍増していてアルラウネなどの魔物も凶暴化し、そもそもその力を得たルシュミ族もまた、闇の力を得たことで、ルシュミ族は種の闘争本能と常に向き合う宿命を帯びました。
けれど、その宿命こそエルフの命脈を繋いだもの。その誇りを胸にルシュミ族は深き森で生きてきました。
しかし闘争本能を抑えきれない者が現れ始めました。
それほどまでに闇の覇道は協力になっているのです。
アランノール様…ルシュミの族長は、かつての同胞のエクル族に問題の協議を求めたのですが、女王不在だったエクルの民は、その是非を部族として協議する事すら出来ずに、外敵としてルシュミを追い返した。
レレクがエリエを捕まえるのに傭兵会社の力を借りることを決意したのは、そんな状況になっていたからだったようだ。
しかし新たに勃発した問題により種の存続をかけて両種族は生き残りをかけて力を合わせています。
エクルの民について
主な登場人物
エリエ・レル ☆5弓
エクルの民の次期女王で、今年で150歳になるそうです。
先代は既に亡くなられているので里に戻るとすぐに女王になるようです。
150歳でもエルフでは、まだまだ若い方らしい…
ちなみに20歳のときに人間の恋人と駆け落ちした経験もあるみたいです。
その恋人が亡くなってから50年近く旅を続けていたのは、あの人と一緒に歩いた世界の輝きを忘れたくないからと話しています。
でもエリエの旅はそれだけではなく、エクルの里が直面している問題の解決しつつ、傭兵会社の手助けをするために、一時的に里に帰るだけだと言い張る。用事が終わると、すぐに旅に戻るようです。エルフの里への入り方を探す社長たちに強力してくれました。
後日談 ヴェルグEP1
ヴェルグより、魔卿の要人の遺骸の回収依頼を受けます。魔卿の要人とはルツィエルの欠片であり、ルツィエルが愛を知ろうとして作り出した自らのエイリアス…分離体としての生命であり、遺骸の安置場所からエリエの恋人『ルシフェル』だということがわかります。
エリエの話では、二人は愛し合っていましたが、彼は愛とは何なのかを、ずっと自分に問いながら生きていたようです。
ヴェルグは、エリエから魔卿の皆に伝えるべき記憶を語ってくれる事を条件に遺骸をこのまま安置することにしてくれました。
レレク・マハ
エリエイに仕える侍女のひとり。
次期女王となるエリエを探して世界を旅していたエルフ。
エリエをエクルの里に連れ帰るために1年半ほど旅をしていたようです。
警戒心の強い子だけど、エルフ語で褒めるとすぐに陥落しちゃいます。
アウリ・ハユハ ☆4暗
一見して与える「幼い印象」とはかけ離れた、類い稀なパワーと敏捷性を持つ、エクル族の小さな双剣士。エルフ特有の五感の鋭さも併せ持ち、エクル族の中でも比較的珍しい、前衛に特化した能力を生まれながらにして有している。
反面、その性格は外見通りに明るく優しい。屈託の無い笑顔は人を安心させ、誰とでもすぐに打ち解けられる。初対面では頼りない印象を受けるが、彼女と一度剣を交えれば、その実力に驚くことになるだろう。自称、エクル族最速らしい
フィニアン・メレス ☆4聖
自分の出来る範囲で頑張るという健気でゆったりとしたエクル族の女の子。徐々に自分の出来る範囲を広げるように日々努力している。エルドラドに伝わる古代文字を指先で宙に書き(召喚し)、杖による治癒効果を劇的に高めるという珍しい治療法をおこなう。
その姿は指揮者のようであり、戦場の指揮者(コンダクター)と呼ばれる。エリエの古くからの友人で、無事女王として帰還したエリエと共にエクルを盛り立てる。
リウリル・ノレア ☆3剣
レル家とは遠戚にあたるノレア家の長女。引っ込み思案で人見知りが激しい。
次期女王候補であるエリエを尊敬しているが、いざ本人の前に出ると顔を真っ赤にして何も話せなくなる。
ノレア家は代々女王陛下の身辺警護の任を担う家柄であるため、リウリルも幼い頃よりノレア流の剣技を叩き込まれている。
その剣技を持ってエリエを守って行くことがリウリルの真の生き方なのであるが、それは当分先の話である。
ミレナ・カサノヴァ☆3弓
放つ矢に意思が宿るとまで言われる天才弓師。少年のような風貌の少女。薄まっているがエルフとの混血。その耳には少しだけ名残がある。年齢の割に涼やかで聡明。性格は明るく人懐っこいが、どこか冷めている気配があり、時折大人っぽい憂いの表情を見せる。
世を忍ぶように生きて来た為、その名を知るものは数少ないが、実力的には間違いなく指折りの弓師である。ルシュミのクォーターです。
ルシュミの民について
主な登場人物について
ギルミア・シア ☆4弓
ルシェミの若きダークエルフ。幼い頃に両親を亡くし、バッシュ家に引き取られ育った。
元々内気な性格であったが、その立場から“主張しない性格”が定着してしまっている。
エルフ種に比べ、ダークエルフ種は魔力に長けるが筋力に劣る。
ギルミアは生まれつき強い筋力を持っていて、その素質から弓術のスペシャリストとして育てられた貴重な存在である。
エルフの森にいる人間たち
エマ・ナイトレイ
人間ながらダークエルフ「バッシュ家」に仕えるメイド兼クレリック。元は回復魔法の勉強をしていた学生だったが、人間や異世界文化に興味を持つ。シュトリーと知り合い、お互い意気投合。そのままシュトリー付きの侍女として迎え入れられる。異状な程の綺麗好きで、無頓着なシュトリーに手を焼きながらも掃除洗濯に明け暮れる日々である。
ハヅキ・ナス
那須十一姉妹の次女。姉ヒナノを助け、那須家を盛り立てる、元気印の大柄で豪快な少女である。弓術に関しては姉に一歩譲るものの、その計り知れないパワーから放たれる矢は、一撃必殺の威力を備えている。ヒナノの命により、修行のためエクルの里を目指す。基本的に排他的なエクルの民であったが、他に類を見ない弓術の腕前と、あっけらかんとした豪快な性格が気に入られ、エクルの里で修行することを許される。
コメント