バナナの値段があがり続ける理由について 自然災害と新パナマ病について

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幅広い年齢層から愛されるバナナは、日本人が食べる果物として12年連続トップに君臨しており、2位とのリンゴとの消費量の差は実に1.5倍にも及びます。

このバナナの価格が年々増加傾向にあり、小売店が価格を抑えるのに頑張ってきましたが、そろそろ限界を迎えそうだとテレビで紹介されていました。

バナナの価格が高騰する理由

年々上昇し続けるバナナの価格について

農林水産省の資料によるとバナナの卸売価格は平成24年以降年々上昇し続けており、平成27年度には、その価格が5割増の173円/kgまで増加しています。一方で流通している卸売数量は年々減少傾向であり、需要に供給が追いついていない状態にあると言えます。

いったいバナナに何が起きているのかをご紹介していきます。

農林水産省:青果物卸売市場調査(平成27年)

バナナは99.9%を輸入している。

見た目から日本で育てるのが非常に難しいバナナは、99.9%は輸入に頼っています。
中でもフィリピン産のものが90%以上を占めていて、バナナの輸入で有名な台湾産のものでも全体の数%に過ぎない状態になっています。そのため日本のバナナの価格は、まさにフィリピン産のバナナの仕入価格に大きな影響を受けるものとなっています。

フィリピンで自然災害について

バナナの大半を輸入しているフィリピンでは、平成24年(2012年)に巨大台風被害を被っており、バナナの生産に莫大な被害が出てしまっています。その後、平成26年から平成28年にかけては、大干ばつがフィリピンのバナナ農家を襲っており、ここ数年におけるバナナの生産は自然災害により大打撃を受けてしまいました。これによりフィリピン産のバナナの供給量は著しく落ちてしまったようです。

フィリピンの台風被害について

ミンダナオ島を中心に全土で暴風雨による倒木や飛来物・洪水・土石流などが発生し、死者540名、行方不明者は少なくとも377名とされ、全国で約18万人が公共施設などに避難した大災害がありました。この台風による洪水などで25万人以上が家を失い、死者は540名、フィリピン全土での被災者数は540万人に達した。台風直後のミンダナオ島では10日にM5.8の地震も発生した。

(引用元:ウィキペディア)

フィリピンを襲ったバナナの病気

新パナマ病の発生について

生物学者の福岡伸一氏の解説では、バナナは品種改良を繰り返した結果、基本的に種がなくなり、株分けすることで栽培していくものとなりました。そのため単一種となってしまい、バナナは同じ種類であれば同じ遺伝子を持つため、特定の病原体に感染しやすくなってしまったという背景があります。

バナナは過去に「グロス・ミシェル」というクリーミーでしっかりした味わいの品種が人気だったのですが、カビの一種である「フザリウム」という病原体によって「パナマ病」の感染が広がり、世界中のバナナ農家でグロス・ミシェルは絶滅してしまったという事があります。

その後、パナマ病に強い品種改良が行われ、現在の主流でもある『キャンベンディッシュ』という品種が作られましたが、このキャンベンディッシュにも感染する新パナマ病が台湾で見つかり、東南アジア全体に感染が拡大している状況にあります。

NHKのニュースでは、フィリピンの最大のバナナの産地として知られるミンダナオ島では、ここ数年で「新パナマ病」の被害が急速に拡大しており、島にあるバナナの木の5分の1がすでに感染し、生産量も約5年で20%以上も減ってしまったと現地農家の方が話していたのを取材していました。

今後のバナナの行方

あまりにも身近な果物で幅広く愛されるバナナですが、日本で90%以上の輸入をしている産地フィリピンで大変な事が起きていたようです。
現在、フィリピン政府もこの問題を重く受け止めていて、新たな品種改良に力を注いでいますが現在のところ、実用化の目途は立ってはいないということです。

甘く美味しく食べやすいバナナが世界から消えてしまわないように品種改良が進む事を期待しています。バナナの価格は、当分高騰化が続いてしまうかもしれません。

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