北海道札幌国際情報高等学校の吹奏楽部は”ダンプレ”が凄いんです。

北海道札幌市北区新川にある『北海道札幌国際情報高等学校』にある吹奏楽部は、個性的で非常に面白い部活として2017年6月にUHB「みんなのテレビ」SITバンド特集ニュースで紹介されるほどでした。

この吹奏楽部は平成9年(1997年)に学校創立3年目に生まれた部活で、2017年には20周年の節目の年を迎えた同校の吹奏楽部です。平成25年秋から演奏形態に新しいコンテンツとして『ダンプレ』を取り込み全国的にも非常に注目されてきています。

画像出典:北海道札幌国際情報高等学校HPより引用

ダンプレとは?

ダンプレとはダンス&プレイ(Dance &play)が略された踊りながら演奏するスタイルで、平成20年に北海道池田高校の吹奏楽部の部員と監督が、独自の演奏スタイルとして編み出したものです。

ダンプレは過去にあったパレードのような行進やスタンディングプレイの左右に楽器を振るうようなものではなく、演奏中にジャンプやステップなども組み込む完全なダンススタイルでの演奏になります。

平成25年3月に池田高校吹奏楽部がリハーサルチェック用にyoutubeにアップした”ももいろクローバーZ”の「サラバ、愛しき悲しみたちよ」のダンプレ動画をきっかけに爆発的なヒットとなり、全国に知られるようになったというです。

現在ではダンプレを吹奏楽の演奏の中に取り入れる学校も増えてきていて、道内では,札幌国際情報高校、旭川永嶺高校、剣淵中学校等があるようです。いずれの学校も池田高校のスタイルをベースにしているものの、学校ごとの個性が出る独自のスタイルを持っているようです。

引用元:北海道札幌国際情報高等学校吹奏楽部

 

北海道札幌国際情報高等学校吹奏楽部について

同校のブラスバンドでは、平成25年秋から「ダンプレ」に取り組み、大編成の利点を活かした「フルダンプレ」として大人数での迫力のある演奏とカッコイイ振付のキレのあるダンスを武器にした演奏を披露していてテレビで紹介されたとき完全に釘付けにされてしまいました。

”音楽を楽しむ、楽しんでもらいたい”という生徒の真っ直ぐな思いが本当に伝わり、通常の曲の演奏とは別に続くダンスの練習もあり、本当に大変そうな印象でした。

組織について

演奏形態が珍しいため、組織も通常の吹奏楽部とは大きく異なります。
部長にあたるキャプテンをトップに、演奏のクォリティを支える演奏長やダンスを担当するダンスリーダー、ステージマネージャーといった吹奏楽ではあまり聞きなれない役職が目立ちました。

定期演奏会について

 定期演奏会は毎年3月に開催されるようで、2016年には『札幌コンサートホール・キタラ』にて1700人ものお客様が集まり、翌年の2017年3月には同ホールで2,000人の来場者があったようです。

過去に開催された定期演奏会をきっかけに吹奏楽に憧れ、ダンプレをやってみたいと思って同校の吹奏楽部に入部した生徒たちも多く、部活動としても定期演奏会をとても重要視しています。また同校吹奏楽部のOBやOGたちも提起演奏会には応援にかけつけてくれて、チケットの販売やステージでのお手伝いをしてくれているようで、卒業生たちも本当に温かい。

毎年入部する新入部員の3割程度は楽器に触った事もない初心者がいるようですが、平日は放課後3時間の練習と演奏会前には10時間近い練習をすることもあるようで、演奏のクォリティも素晴らしいです。

演奏内容は、すべてがダンプレという訳ではなく、最初は吹奏楽部として座って演奏する曲からはじまり、演奏会が進行していくとダンプレで会場を盛り上げていくという構成内容になっているようです。

ダンプレの凄いところ

曲の演奏ではブレス(息継ぎ)が難しいポイントのひとつですが、あんなに踊ってしまっては呼吸が乱れてしまい、演奏の難易度は本当に上がってしまうものと思います。
走りながら歌を歌い続けると、酸欠になったりして異常に疲れると思いますが、まさに同じような状況になるのではないかと思います。

金管、木管の管楽器では、唇の状態や自身のコンディション、会場の温度などで音程がずいぶん変わってしまいます。音を出すだけでも難しい楽器を、あそこまで踊りながら演奏できるところまでもっていくのは本当に凄い練習を積んでいると感じています。

広がる活動

同校はダンプレという珍しい演奏形態と高いクォリティが評価され、多くの場所から様々な演奏依頼をいただいているようで年間約80公演をも実施しているということです。

さらに平成29年5月には,北海道庁からホノルル市に派遣され,ハワイ州北海道姉妹友好提携調印式でのライブ『Henry J.Kaiser High School』 での表敬ライブを行ったということです。

また国内では東京都での演奏をしていたり、地元北海道では札幌市だけなく、旭川市、帯広市、苫小牧市、千歳市、恵庭市、小樽市、江別市、池田町、美幌町、早来町など北海道中で活動していて、まるでプロの音楽家の活動のようです。

 最後に

ダンプレが比較的新しい言葉であるため、まだまだ馴染みのないものですが、生徒たちが頑張ってくれているお陰で、少しづつ知名度もあがり、公演の依頼も増えているようで、本当に頑張って欲しく、応援したいと思っています。

2017年の定期演奏会では色々なハプニング起きて大変だったという裏話をテレビで紹介されて初めて気づけるレベルまで完成度を高めて本番を迎えていて、本当に驚きました。
仲間たちと乗り越えてきたチームワークの良さが伝わりました。

注意して欲しいのは、演奏とダンスのコラボは決して気を緩めないで練習して欲しいということです。楽器どうしの衝突時の怪我は大怪我になることがあり、ダンプレそのものが危険だと言われて非難されてしまう可能性もあるためです。

また非常に体力を使う演奏になると思うので体調管理には十分気をつけて頑張って欲しいと思います。

来年の定期演奏会は、ぜひ見に行きたいと思っています。

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