2020年8月14日にEpicGames社の大人気スマホゲーム『フォートナイト』がアップルのiPhoneやiPadのAppストアとAndroidのGoogleストアから削除されました。
この原因は、フォートナイトのEpicGames社がプラットフォーム利用の手数料を30%が高すぎることを不服として、ユーザーがストアを介さず直接Epic社に課金の支払いをできる《Epicディレクトペイメント》というシステムを構築したためです。
それではストアでフォートナイトが配信停止されたことにより、フォートナイトプレイヤーが受ける影響やこの事件の経緯等についてまとめていきたいと思います。
スマホ版『フォートナイト』の状況は!?
既にダウンロード済みのプレイヤーは今までどおり遊べます。
また削除してしまっても【購入済み】からフォートナイトを再インストールでき、あくまでも新規でダウンロードすることができないという状況になっています。
ただし次のシーズン4が始まったときに、スマホ版では『コンテンツ』や『バトルパス』等を入手できない可能性がありますので、不安に思っている方はスマホ版からPS4やSwitch版、PC版に引き継ぐことも視野にいれておくと良いと思います。
参考文献:【悲報】アップルに続きGoogleとも戦争へ PS4版 SWITCH版はどうなるか調べた結果..! フォートナイトがサービス停止 Fortnite APPLE アップル Epic 削除
背景について
フォートナイトはゲーム内通貨『V-Bucks』をストアを通じて購入する仕組みになっていました。
ところが手数料を30%もストアに持っていかれるので、売上の7割しか受け取ることができなかったEpic社は手数料が高すぎると抗議をしていました。
ところがこの提案はストア側に受け入れてもらえなかったため、Epic社は従来の課金方法とは別にストアを介さず直接Epic社に課金した場合には20%割引で販売するシステム《Epicディレクトペイメント》を作りました。
これにストア側が激怒し、フォートナイトの取り扱いがなくなったという流れです。
ユーザーが1000V-bucksを購入した場合の流れです。
ストア経由で購入した場合 |
《Epicディレクトペイメント》 |
ユーザー支払額 1000円+税
【受取会社】
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ユーザー支払額 800円+税
【受取会社】
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おなじ1000V-Bucksを購入するなら、2割安い直接購入にユーザーは流れたということです。
ユーザーが直接Epic社に課金するシステムを利用した場合には、当然ストア側には一切の手数料が支払われないことになります。
各社の反応と現在の状況
Appストアのアップルは『アプリ内購入ガイドラインの違反に当たる』としてAppストアから『フォートナイト』を削除しました。
Epic社はこの対応を受けてアップル社を相手に『独占禁止法』の訴訟を行い、両社は完全にバトル状態になってしまっています。
Epic GamesはApp Storeの独占に異議を唱えました。報復として、Appleは10億のデバイスでFortniteをブロックしています。https://t.co/VwLAHlzLap へアクセスし、2020年を「1984」にしないための闘いに参加してください。 pic.twitter.com/LSKyXiXQVA
— フォートナイト (@FortniteJP) August 13, 2020
ゲーム内やYouTube、Twitter等でEpic社が流してるムービーは、過去にアップル社がIBMに対して行った有名なCMをパロディしたものです。
Epic社は、プラットフォーム利用税について30%も取得するのは高すぎると訴えていて、自社のEpicストアでは12%しか手数料を取っていませんでした。
なので単純にEpic社がアップストアやGoogleストアに手数料を支払いたくないという訳ではなくて、一方的にプラットフォーム側が高額な手数料を決めてくることに対しての問題解決のために動いているようです。
日本のゲーム業界に与える影響は!?
フォートナイトは、PS4や任天堂Switchからも提供されています。
実はこのふたつは《Epicディレクトペイメント》を利用しなくても最大20%引きでV-Bucksを購入できるようになっています。
当面は大丈夫そうに見えますが、今後のEpic社の動きによっては遊べなくなる可能性はないとは言えないかもしれません。
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