痛風発作は、足の親指のつけね付近などで激痛が襲う急性関節炎で、通常は2週間前後で痛みは消え去り、次回の痛風発作まで半年から1年ほどかかるといわれます。
しかし人によっては痛みが消えるまで数か月かかったり、短期間に痛風発作を頻繁に起こす人もいます。
長期化したり、頻発する痛風の原因
痛風は頻発する可能性がある
痛風発作は基本的に一か所で起きる関節炎ですが、短期間に痛風発作を繰り返す患者もいて、一つの発作の痛みが消える前に、別の痛風発作を発症することがあります。
痛風発作の発症場所が近い場所で頻発するときには、ずっと痛みが同じ場所で継続するため、痛風が長期化しているように感じることがあるようです。
痛風が短期間に頻繁に起こる人とは?
痛風のが長期化したり、頻繁に起こしていまう方は、痛風の原因である「高尿酸血症 」の状態を放置していた方が多いです。
痛風の痛みがなければ、生活にまったく影響がないので、高尿酸血症の治療をしない人は多いですし、自分もそうでした。
高尿酸血症の状態を放置するほど体中の色んな関節内に尿酸塩結晶が析出し、その量はどんどん蓄積されていきます。そして尿酸塩結晶の蓄積量の量によっては初回の痛風発作であっても頻発する可能性が十分にあります。
間違った痛風対策は危険
痛風予防薬は高尿酸血症の治療ではない
痛風発作を未然に防ぐタイプの「コルヒチン」などの薬があり、この種類の薬を利用する場合には注意が必要です。
この種の薬は白血球の働きを弱める効果があり、白血球が尿酸塩結晶を攻撃するのを抑制することで炎症を抑えるものです。
しかし痛風が起きにくくなるだけで、高尿酸血症の治療が行われているわけではないので基本的に放置されているのと同じです。
薬を飲むと痛風発作が非常に起こりやすい
薬を服用した直後に痛風発作を起こすことが良くあります。
これは薬の服用により尿酸値がいっきに下がってしまったときは、非常に不安定な状態になるため、尿酸塩結晶が関節腔内から剥がれやすくなることが原因です。
痛風が起きる原因について ~尿酸塩結晶と白血球の戦い
薬服用後の発作の場合、尿酸値は適正値の範囲内であることが多く、「基準値なのに何故発作を起こしたのか!?」と不安になったり、「薬があわないのでは?」と思う事もありますが、珍しいことではなく、よくあることなので、薬の服用を中断せずに、そのまま飲み続け、尿酸値を適正範囲で維持することが大切です。
まとめ
痛風が長期化したり、頻発する原因は高尿酸血症の状態の長期間の放置が考えられます。
これは初回の痛風患者でも、ベテラン痛風患者でも、治療をしてきて方にも十分起きるもので、このレベルまで来ると食事療法でなんとかできるレベルをこえていると思います。
医師と相談し、高尿酸血症の本格的な治療を開始することをおすすめします。
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