痛風って一生薬を飲み続けないといけない病気なの? いつまで続く治療なのか?

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痛風はどうして一生薬飲まなければいけないと言われるのか?

痛風の原因

痛風発作の原因は、体内にある尿酸という物質が原因となっています。

血液中に流れる尿酸は増えると飽和し、溶けきれなくなった尿酸が結晶化して塩となり、関節腔内にこびりつきます。

そして、何らかの原因で剥がれ落ちたとき、白血球が尿酸塩を敵として認識し、その攻撃の際に炎症を起こす化学物質や酵素を放出して激痛が生じることになります。

痛風が起きる原因について ~尿酸塩結晶と白血球の戦い

痛風の治療が長期化する理由

痛風発作を引き起こさないためには、尿酸塩結晶を溶かし込む必要があります。

そのためには、食事制限や生活習慣を改善させたり、薬を服用することで血液中の尿酸値を6.0mg/dL以下になるようにする必要があります。

ところが、尿酸塩結晶は血液に溶け込みにくい物質であるため、飽和状態から解放されても、溶け込むまで通常1~2年はかかるため、どうしても治療が長期化してしまうのです。

一生薬を飲み続ける必要があると言われる理由

痛風の原因となる高尿酸血症は、尿酸を生成しすぎたり、尿酸の排出がうまくできなかったり、またはその両方であるためになってしまいます。

この尿酸生成過多や排出能力の低さは、8割の方が遺伝的な体質によるものが原因であり、食生活が原因であるのは全体の2割程度しかいないということです。

体質により高尿酸血症になってしまった場合には、薬の服用を中断すると、再び尿酸値が上昇し、尿酸塩結晶を作り出してしまうため、痛風を再発させやすくなってしまいます。

そのため、ほとんどの方は、尿酸値を下げるために薬を飲み続けることになるため、痛風になった方は『一生薬を飲み続ける必要がある』と言われます。

逆に少数派になりますが、過食や早食い、偏食や肥満などが原因で高尿酸血症になった方であれば、生活習慣を改善させることで、薬なしでも高尿酸血症を治癒することが可能性があり、生涯薬を飲み続けなくても良いかもしれません。

高尿酸血症になりやすい体質は改善される

高尿酸血症になる原因の8割は遺伝的体質によるものですが、この体質は変化します。

具体的にいうと60歳前後になり、基礎代謝能力が下がったり、食が細くなることで、体内で生成される尿酸の量は減るので、高尿酸血症が自然に治る可能性があります。

薬を飲み続けている60歳前後の方や食生活に大きな変化があった場合には、血液検査の数値と薬の服用量について、医師と相談しながら調整していく必要があります。

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