インコの不治の病PBFDと戦ったセキセイインコ『ポポちゃん』のお話

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我が家には、甘えん坊だったセキセインコの『ポポちゃん』がいました。

この記事は、PBFDという不治の病気と最後まで戦った我が家のインコのお話です。

ペットショップで、あまりにも綺麗な青と黄色のハーフのセキセイインコを見つけ、驚いたのがポポちゃんとの初めての出会いでした。

ポポちゃんはペットショップ店内にいた両親の元で生まれたインコだったこともあり、店員のお姉さんも、赤ちゃんの頃から知っていて、売られる直前に手のひらの上で『元気でね!』と言われて我が家に送り出されたのが印象に残っています。

我が家にポポちゃんの先輩にあたるセキセイインコが既に2羽いて、ポポちゃんは末っ子みたいな感じで、上のふたりのインコに甘えていました。

幼鳥のポポちゃんは、空を飛びまわる2羽のセキセイインコを、ひとりじっと見つめて、小さな羽根をバタバタさせて空に憧れていました。

その後、少しづつ羽根が伸び、成長したポポちゃんは空を飛ぶ練習をはじめました。

まだまだ全然飛べそうにないのに、はばたく姿は割とかっこいいです。

ある日、ポポちゃんの体に異変が生じました。

それは、少しづつ伸びていた羽根が抜け落ちてしまいました。

最初は抜け落ちても、新しい羽根が生えようとしていたのですが、伸びきる前に新しい羽根も抜け落ちてしまい、そして尾羽まで、完全に抜けて落ちてしまいました。

ポポちゃんの羽根が抜け落ちたのはストレスか何かと思ったのですが、獣医さんに診断してもらうと、PBFDというインコにとっては恐ろしい病気であることがわかりました。

このPBDFという病気は、サーコウイルスというウィルスの感染が原因で発病する病気で、免疫力が低下し、羽根や羽毛が抜け落ちてしまう症状があります。

そしてPBFDは治療法が確立されていない不治の病だったのです。

生後1~2年の幼鳥にかかりやすく、しかも糞などを介して他の鳥にも感染する恐れもありました。免疫の低下は直接は落鳥の原因にはなりませんが、病気がちになります。

そして、この日を境にポポちゃんの孤独な闘病生活がはじまります。


大好きだったお姉さんインコとは完全に隔離され、見えない場所から聞こえる鳴き声に呼応するのが唯一のコミュニケーションになり、空も飛べず、人と遊ぶのだけが楽しみな毎日です。

それでも、病気にさえ気をつけていれば、寿命を全うするインコもいるということなので、長生きして欲しいと思っていました。

ポポちゃんは人の手が大好きなインコになり、触られることをまるで嫌がりません。

むしろ手に寄ってきて、かゆい場所をこすり付けてきたりして、もっと触れて欲しいことをアピールするインコでした。

大好きな人間の手のひらの中で丸くなっていると、安心して、いつのまにか寝てしまうということが良くありました。

セキセイインコには、トイレの教育が不可能だと言われていますが、ポポちゃんは手の中では、巣にいるようにトイレを我慢し、トイレが近いときにはソワソワしてこちらを向くので、手から降ろすとちゃんと別な場所で用を足してから、また戻ってくるという子でした。

月日が進み、発病してから3年経つ頃には、体には羽毛部分がほとんどなくなってしまい、首から上に毛があるだけのインコになってしまいました。

羽毛がないというのは非常に危険で、この状態は皮膚がむき出しになっていたため、とても怪我をしやすい状態になっていました。

そして、籠の中で何かに驚き、止まり木から落ちたとき、籠の壁で怪我をしてしまいました。

びっくりするほどの大怪我になってしまいましたが、なんとか命を取りとめ、また元気になってくれました。

でも問題は、それだけではありませんでした。

かさぶたが出来きて、治りかかったた傷跡がかゆくて、気になるのか、何度も自分でかさぶたをはがしてしまい、その都度、出血をしてしまいます。

そして、ちょっとづつポポちゃんが弱り始めていくのを感じていました。


いつもより冷え込む秋の朝に、横になって倒れているポポちゃんを見つけたとき、『ついに力尽きてしまった。』と私は思わず立ち尽くしてしまいました。

ずっとポポちゃんを見ていると、かすかに足が動いたような気がしました。

急いで手のひらにポポちゃんを乗せると、身体はすっかり冷えていましたが、酸素缶で酸素を顔に吹きかけると、顔を上にあげて、目もあけられないのに最後の力でこちらを見ようとしました。

私は息をハァハァと吹きかけ、少しでも体を温めようとすると、ポポちゃんは冷たいままの足に力を入れましたが、動けそうにはありません。

いつものようにポポちゃんの頬をなでてあげると、安心したのか今度は脱力して、いつもの手のひらで寝てしまうポーズで、今回も私の手の中で眠ってしまいました。

落鳥は初めてではありませんが、慣れる事はなく、小箱にポポちゃんを入れた後に思わず涙が流れました。

でもポポちゃんの最後を看取る事ができて嬉しかった。

これはポポちゃんが私の手のひらに来るまで最後まで頑張ってくれたおかげです。

甘えん坊で、さみしがりのインコだったけど病気のせいで、ずっと隔離生活を送ってきて寂しい思いをさせてきた。

空に憧れ、飛べるようになりかけたときに病気で翼を失った。

綺麗だった羽毛も病気で失ってしまった。

病気は本当につらかったと思うけど、これからは病気のことは考えなくていいよ。

実家にあるインコのお墓までつれていくので、今度は仲間の鳥たちとも一緒にいれるし、天国まで高く高く羽ばたくこともできると思う。

ポポちゃんの夢を実現させるために、家族で応援するからね!

いままでがんばってくれて、ほんとうにありがとう。

家族みんなが大好きだったポポちゃんへ

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