商標登録を大量に出願する『ライセンスビジネス』と特許庁の『諦めないで欲しい』と言った意味について

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年間14万件ほど商標登録がされる中で、その10%近くを出願している法人(役員含む)がありました。
2016年の秋から世界中で大ヒットしたピコ太郎さんの『PPAP』や『アナと雪の女王』『民進党』『北海道新幹線』など、明らかに他社の商品名まで商標登録をしていました。

どんな目的があるのか?

商標登録を1年で14,000件近く登録している法人では次の様にコメントしていました。

テレビで放送された取材の中で「きょうエイベックスさんの方に商標に関する警告書を郵送しました。私が(商標を)出願していますので、それを無視して事業を進めたら、今後商標権侵害になる可能性がありますので…」(ベストライセンス社 上田育弘さん)

引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170126-00000049-mbsnews-soci

商標は、先に出願した人の権利が認められる「早いもの勝ち」が原則となっていて、特許庁が認めれば権利を使えるようになります。

商標には盗むという概念はなく、エイベックス社には、当社と交渉の上、ライセンス許諾を受けた上、事業展開をするようにと警告書を発送したということです。

プロの弁理士だったこともあり、ビジネスとして商標登録を行っているようです。

ただし出願に必要な手数料を支払っておらず、大半が半年後には却下されるといいますが、それまでは「仮押さえ」の状態になり、この期間に取引を持ちかけているようです。

商標登録とは?

商標登録について

商標登録とは、特許庁で設定の登録を経て商標権を生じさせる行政処分です(商標法)

商標権者は商品やサービスなどに関して登録商標を独占排他的に使用することができ、その有効期間は10年となりますが、延長も可能です。

商標権は、特許庁に商標登録の手続を実施し、審査に合格した後、登録手続により正式に発生します。そして権利者が許可した場合を除き、無断で使用することができなくなります。

このため、商標登録すれば第三者の関与する商標の無許可使用を権利者は防止・排除可能になります。

商標権者の資格

その商標が有名であっても、昔から使っていても商標を特許庁に出願してなければ、商標権者にはなれません。

先に特許庁へ権利確保のための商標登録出願を完了したものに商標権者の地位が与えられ、これが早い者勝ちと言われる所以のようです。

特許庁の呼びかけの意味は?

この件に関して、特許庁は「問題のある出願は却下されるので、もし他人から出願されても諦めないように」と注意を呼びかけています。

これは、どういう意味かと、、、商標の出願状況はインターネットで誰でも確認が取れるため、調べてみたところ、

特許情報プラットフォーム

エイベックスは2016年10月14日に主眼しているのに対して、ベストライセンス社は2016年10月5日付で出願しています。

9日間早いため、商標登録はベストライセンス社が有利とも見えるのですが、よく見ると『出願、審査待ち』となっています。

つまり、ベストライセンス社もエイベックス社も、いずれもPPAPの商標登録の権利者になりえていないように思えます。

個人的には、ピコ太郎さんが何故、自身で商標登録しないかは謎ですが、、、、

特許庁のいう問題のある出願は却下されるので、諦めないようにというのは先に出願しているけど、必ずしも権利者になれるとは限らないということなのかもしれません。

そのため、権利侵害の話があった場合においても、自分の目で事実関係をきちんと確認してから行動することが大切なのかもしれないですね

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