ルツィエルのエピソードは1部、2部のメインストーリーのかなりのネタバレになるので、『メインストーリーの第2部』が終わってない方は、ご注意願います。
ルツィエルの正体とウラディエナの秘密
ルツィエル・フェレルとは、異世界エルドラドの魔卿を古から治める女王です。
その魔力は強大で、異世界エルドラドを作った創世神エルスを滅ぼしてしまうほどであり、ルツィエルは彼女の目的を果たすために魔卿から離れています。
ルツィエルの目的
ルツィエルは「自らに最適化された新たな世界の創造」、「自らの子を世界から見出す事」の2つの目的のために『無限終極(アンフィニエンド)』を行うための旅を始めました。
新たな世界の創造
この『無限終極(アンフィニエンド)』とは、隣接次元をも巻き込んで世界を無限に分解し尽くし、その終局状態から新たに世界の再定義を始めることで、ルツィエルに最適化された世界を作り出すことは、ミステリオだけでなく、様々な異世界が崩壊することを意味します。
ルツィエルの子
ルツィエルは自らの子を探すべく、様々な世界を旅し、悠久の時を経て、そしてついに候補として相応しい者をエルドラドの果てで見つけ出しました。
ルツィエルに選ばれた者はルツィエル同様に強く、賢く、そして孤独でした。
この子供の候補として選ばれたのは、モニクの父であり、現在の公国レマルギアの公爵であるヴラドです。
エルドラドで見つけられたヴラドは魔族でしたが、ルツィエルに異世界ミステリオに転移させられ、どれほど強大な存在になるのかを観察されていました。
ふたりのルツィエル
異世界ミステリオで、ヴラドは人であるブリュエットと出会い恋に落ち、ルツィエルの知らない愛を知ってしまいます。
そして全能たるルツィエルに唯一欠けていた”愛”をヴラドは育んでいき、モニクや弟のアッシュが生まれます。
この出来事はルツィエルに大きな変化をもたらしました。
ルツィエルは、ヴラドが進む道を矯正しようと一方的に愛を奪うことを考えましたが、一方でルツィエルの内には、愛の何たるかを知りたいと思う純粋な好奇心も生まれていたのです。
最終的にルツィエルは、愛を知ろうとする自らを唾棄すべき存在であるとして、自らの内から『愛を知りたいと願うルツィエル』を切り離しました。
この切り離された存在が、もうひとりのルツィエル(銀髪)となり、傭兵会社に愛を知るために履歴書を送ってきます。
ルツィエル(銀髪)は愛を知った後は、ルツィエルと再びひとつに戻りたいと思っています。
そうすることで黒髪ルツィエルに愛を知ってもらえるのではないかと考えているためです。
モニクの母の死の真相
モニクの母であるブリュエットは、ヴラドを狙う刺客ヘイロンから夫をかばって亡くなってしまいます。
このヴラドを狙ったヘイロンは、ルツィエルによってミステリオに転移されていました。
つまりルツィエルは、ヴラドが進む道を矯正するため、愛を奪おうとしたのでした。
そしてこの事件で、妻が愛したミステリオの世界を守るために、ヴラド公爵はどんな犠牲を払っても、ルツィエル・フェエルが為そうとしていることを止めなければならないと考えます。
そしてヴラドはルツィエルに対抗するために、武力で世界を統一しようとしたのでした。
ルツィエルに対抗するために強大な力を手に入れようとするヴラド公爵の目的と異世界でどれほどヴラドが強大な存在になれるかを観察したいルツィエルの目的が合致します。
円卓騎士一位ウラディエナ
ルツィエルは、創世神エルスを滅ぼした後にミステリオに現れ、ヴラドを観察するために、ヴラドの建国したレマルギア公国の円卓騎士1位にウラディエナ・ダルクという名前で就任します。
しかし基本的には姿を見せることはなかったため、円卓の騎士の中でもウラディエナの存在を知るものはほとんどいませんでした。
レマルギア公国でモニクと出会ったウラディエナは、みずからを円卓騎士1位、公爵の秘儀顧問を担当しているウラディエナ・ダルクと名乗りました。
秘儀顧問とは、このミステリオに収まらない神秘的事象について助言を与える者で、ウラディエナは公爵が旗揚げより、密かに多くの助言を与え、彼の覇道を支えてきた者であったということです。
ウラディエナとしての彼女は、非常に好戦的な考え方であり、絶大な力を有する魔法師として、武力をもって世界を統一することを目指しています。
戦争の相手国のクオリア王に対して、高圧的な態度で改めて宣戦布告するなど公国側には和平に向けて歩み寄る意思がない事を伝えた。
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